ドSな彼氏のしつけ方

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マンションに到着し、地下の駐車場に車を停める。 聖那は、ドアを開けて「おつかれ」と言うと、バタン!とドアを閉め、帰っていった。 後姿を見送り、真が車を出そうとすると、何故か聖那が戻って来た。 運転席の窓をコンコン叩く。 真が、窓を開けると「明日の朝の迎えさ、30分早く来て。んで部屋まで上がってきて」 「あ、はい」 荷物でもあるのだろうか、了解して車を出した。 ─────── マネージャーの仕事と行っても、真の事務所は、人数が少ないので雑用全般をやらされている。 社長は、なかなかのイケメンで、昔、ラグビーで鍛えた良い躰をしているので、スポンサーに躰を使ってサービスすることもあるらしい。  もちろんお酒の接待やゴルフの接待などもしていて忙しいので、その他の雑用は、ほとんど真とあとマネージャーが二人、それと事務の女の子がやっていた。 男性モデルが10数名と最近はアイドルの女の子もデビューさせていて、小規模ながら、きちんと黒字を出していた。 「おつかれさまでーす」 事務の女の子、矢野美里に挨拶をされる。 「あ、おつかれさまです」 真はぺこりと頭を下げる。  美里は、まだこの春に入社したばかりだが、聖那にゾッコンで、新入社員歓迎飲み会で、すぐにお持ち帰りされていた。 「聖那さんとのエッチ、ほんとに最高でしたぁ!」と真は何度も聞かされている。 けれど、その最初の1度きりで、どうも聖那は、同じ人間と二回寝ることは無いらしい。  特別にセフレなどを作らない主義なのだろう。 けれど聖那は、意外に面倒見の良いところもあるので、モデル仲間からの評判は悪く無かった。
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