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必死
「何度も言うけど、もし付き合ったとしたら、元教師と元生徒っていう好奇な目で見られるからやめた方が良いよ」
「わかってます」
「大学に行くと私より魅力的な女性がたくさんいるよ」
「そうかもしれませんが、僕にとって相内先生が世界で一番魅力的な女性です」
「六歳も差があるんだよ。間宮君が二十四のときに私は三十だよ」
「お互い六十代になれば、どっちが年上かわからなくなりますよ」と僕は言って笑った。
さっきの店員が食べ終わった皿を片付けに来た。皿が運ばれているのを無言で見ていた。
まもなくアイスクリームがのったデザートが運ばれてきたが、僕も相内先生も口にしなかった。沈黙が続く。このままだとアイスが溶けそうだ。店には最近流行っているらしい曲が流れている。
「間宮君のことを生徒でしか見られないって言ったことを覚えてる?」と彼女は言った。
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