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「あぁ、なんて君はかわいいんだ。こんなご褒美が僕の人生に用意されてるなんて、今まで頑張ってきて本当に良かった」
恥ずかしくて死にそうなのに、アダムは何故か感極まっていて・・・。
なんだかよく分からないけどアダムのテンションはさらに上がり、僕の手を払い除けて僕のズボンを下着ごと下ろした。
「僕にこんなに感じてくれてうれしいよ。ユイト、これは恥ずかしい事じゃない。ユイトはどこもかしこもかわいい。全て隠さず見せてくれ」
そう言って僕の膝を割ってその身を滑り込ませてきたアダムは再び僕の胸に舌を這わすと、左手で僕の昂りを扱き始めた。そこは既に限界寸前で、透明な液が先から溢れている。そのぬめりがアダムの動きをスムーズにさせて・・・。
「ア・・・アダム・・・だめ、イッちゃう・・・!」
なのにアダムはやめてくれず、胸の突起を執拗に舌で転がした。そこはわずかにじんじんしていただけのはずなのに、いつの間にか鋭い感覚が生じ始め、下肢の刺激と連動するかのようにそこからも快感が広がり始める。そして、そこをカリッと甘噛みされた瞬間、僕の下肢は爆ぜてしまった。
整わない息を必死に繰り返し、僕の目からは涙が溢れた。
一人だけ勝手にイッてごめんなさい。
なのにアダムは僕の頭を撫でて、涙を唇で吸う。
「ユイト、かわいい。何度でもイカせてあげるから・・・」
そう言うと、アダムはまだ呼吸の整わない僕の口をその唇で塞いだ。
え?
何度でも?
イッたら終わりじゃないの?
僕は正直、発情期以外はあまりそういうことをした事がなかった。
兄がまだ家にいて、兄の香りに煽られてしまっても一度出したら終わりだったので、一般的にもそういうものだと思っていたのだ。
だから発情期になると何度も極め、アルファをもその波に引きずり込んでしまうから、オメガははしたなく、卑しいと思われているのかと思っていたんだけど・・・。
発情期以外でそんなことになったことがない僕は戸惑いながらもアダムのキスを受け、アダムの手にも抵抗しなかった。
何度でもイカせてあげる・・・。
何度でも・・・。
アダムの言葉が頭の中で何度も繰り返され、発情期でもないのにそんなことになるのかと思いながらアダムに身を任せていると、身体の中に何かが生まれ、それが次第に大きくなって身体が小刻みに震え出す。
それに気づいたアダムは再びまだなんの変化もない下肢を握り、先程放った僕の白濁を広げるようにそこを扱き始めた。
イッたばかりだというのに、口腔内を刺激されながら下肢を扱かれると、僕のそこは次第に熱を帯び始め、緩やかに勃ち上がっていく。
そのはしたない身体がまた恥ずかしいけど、また止めてしまう訳にもいかず、僕はそのまま我慢してアダムに身を任せていた。するとそんな僕に気づいたのか、唇を離したアダムは耳元にそれを移すと、直接耳に言葉を流した。
「いい子だ、ユイト。僕に全て任せて」
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