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「ん? 何だいアンタ」
「何があったのか知らないけれど、子供たちがやった証拠はあるの? 私、探偵をしているのだけど、犯人が彼らなのか推理してみせるから、事情を話してくださらない? あ、マギー、野次馬の皆さんをその場に留めておいてくれる?」
「分かりました。協力できる方を探して対応します。お気をつけて」
マギーはそっと輪を抜け、任務に取り掛かる。
アイリーンは店主に向き直り、次いで子供達を見る。
「なんだか知らないけど、ホントのことが分かるって言うなら、アタシは構わないよ」
「君たちも構わない?」
「いいよ! 俺たちはやってねえもん!」
「では捜査を開始しますね」
アイリーンは状況を掴むため、双方に詳しい話を聞くことにした。
「状況整理のために、何があったか詳しく教えていただけますか?」
「ああ。構わないよ」
そう言って、店主はこれまでのいきさつをアイリーンに話してくれた。
「ふむ。要約すると、店主は先ほど、店先にあった焼きたてのパンが二つ消えたことに気付いた。で、丁度前にいたのがこちらの二人」
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