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こそこそとマギーにお小遣いの使い道を告げてから、自信満々の顔でニックとリサを振り返った。
「待たせたわね! ニック、貴方達を雇うわ! チーム名はそうね……名探偵シャーリーみたいに宝石に名ぞろえて——【ガーネットチルドレン】とかどうかしら?」
ニック、リサは口をポカンと開けたまま固まっている。
これはマズいとアイリーンは、信頼するマギーに視線で助けを求めた。
マギーはにこりと笑って、アイリーンに応える。
「お好きにどうぞ。私としてはお嬢様がブラッドストーンとか、痛い名前を付けなくてよかったと思っています」
「うっ。と、当然でしょ」
(あ、危なかったわ……)
「よくわかんねぇけど、いい名前なんだろ? お嬢、よろしくな!」
「……おじょう、よろしく」
満面の笑みを見せるニックとリサ。二人に手を差し出したアイリーン。
「二人ともよろしくね。頑張ってもらうわよ!」
こうして、探偵令嬢アイリーンの特別諜報部隊ガーネットチルドレンが結成されたのだった。
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