コロナ渦中の闘病日記 -30,退院…してからが大変-

1/1
前へ
/2ページ
次へ

コロナ渦中の闘病日記 -30,退院…してからが大変-

退院当日。 朝の採血もないので朝食まで時間があった。お世話になった内科に挨拶に行き、外科に戻って軽く院内を歩いてから個室に戻った。 術後、大部屋に移ることもできたが、風の便りで大部屋が連日満床(退院しても、すぐに入院患者が入る)と聞いていたので、有料にはなるが個室にそのままいた。 痛い、痛いと独り言を他の患者に聞かれたくなかったのもある…。スタッフステーションは目の前だし、術後に合併症が起こる危険もあったので、個室で安静に過ごせたのは良かった。 1人で帰るつもりだったが荷物が重く、リックは背負えないので(胸骨が避けるし、傷が開く)パートナーに荷物持ちをお願いした。 レンタルパジャマとタオルの解約、会計を済ませ、処方薬を貰った。 ワーファリン(坑凝固剤・1,5㎎)、ランプラゾール(胃薬)、カロナール(解熱鎮痛薬)、当帰芍薬散(ホルモンバランスの安定)。 一週間後に通院でまた来るので7日分の薬を貰った。 お世話になった看護師にお礼をいい、やっと病院を後にした。 快晴で汗ばむくらいの陽気だった。 シャバ…の空気がうまいって任侠ドラマとかで誰か言ってなかったかな?はぁ、この事かな。目に移る景色が新鮮で仕方ない。 退院の喜びに浸かるのもつかの間。 大変、日常生活に慣れるまでが大変! 朝昼晩と病院食が出ていたけど、これからは当たり前だが自分で用意しなくてはいけない。掃除もしたいし、荷解きもしたい。郵便物は貯まっているし、役所にも行かないと。 うわぁ。退院した後が大変だわ。 胸の傷は痛いままだし、体力も想像以上に落ちていたので(駅の階段を登るだけで動悸と息切れ)、焦らずゆっくり日常生活に慣れるしかなかった。 理学療法士のI氏曰く、最初は近所のコンビニ辺りで買い物に慣れて、徐々に行動範囲を広げれば良いとのこと。 k外科医からは術後3ヶ月は満員電車に乗るのは禁止(折角固定した胸骨がずれてしまう)、ワーファリンを飲み忘れないこと(血液が凝固して血栓症を引き起こす。脳梗塞、突然死にも繋がる)、ワーファリンの副作用で出血しやすいから傷には気をつけること、痣が出来やすくなるから物や人にぶつからないようにすること、等々。 ワーファリンは今でも飲んでいるが、苦手だ。飲むのが辛くて後日なんとかならないかとK外科医に相談したがあっさり却下された。 案の定、月の物(生理)の出血はひどく、ナプキンをまめに取り替えないと悲惨だった。何時もは4日くらいで終るのに、7日間ダラダラ続いて貧血も起こした。 機械弁にしていたら一生飲まなくてはいけないが、幸い弁形成だったので3ヶ月~長くても半年間で止められるはず。(定期検査の結果とK外科医の判断) と、まぁ、書き出すときりがないのでここまでにするが。院内で、限られた空間でしか生活していなかったので気を付けることが沢山ある。 術後3ヶ月の様子次第なので、暫く通院をして大人しく生活に慣れるしかなさそうだ。 緊急事態宣言がもうすぐ発令されるし、コロナは終息するのかしないのかよく分からないし。 焦らずゆっくり行こう。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加