PIACE2.日々

1/2
前へ
/9ページ
次へ

PIACE2.日々

PIACE2.日々 今日も嫌われているんじゃないか避けられてるんじゃないかと関係ない人まで巻き込んで。自分の所為だと思いながらも結局は他人の所為にして自意識過剰を貫き通していた。 私の通っている学校は遠くの方にある。だから電車という交通手段を使ってる。そのためには駅に行く必要がある。 だからどうしても駅というパズルの中に自分のピースを当て嵌めるスペースが完全に確立できない。 だからせめて他人の迷惑にならないようにどれだけ空いていても決して席には座らず立ったまま空を眺めているのが精一杯だった。 それだけでも誰かが咳をする度、私の臭いの所為だと思ったり、電車が走っているのに動かない自分の影に恐怖を抱いていた。 たった一駅だけなのにそんなことばかり考えて電車を降りる。エスカレータから下りるより、わざわざ遠回りして階段を下りる。人とのつまりを何とか抜け改札口を出る。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加