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首を捻りつつ、今撮った写真を確認しようとしているカメラマンに対し、上杉はふっと一瞬笑った後に左手を振った。
「まさか。マネキンが瞬きなんてするはずがないだろう?いいから、ちゃっちゃと終わらせてくれ。この後も打ち合わせが詰まっているんだ」
「分かりました。それにしても、あの子は本当にドレスがよく映えますね。どんな衣装を着てもカメラ写りが最高ですよ」
「あぁ、もちろんだ。なんてったって、ドレスがより美しく見えるように私がオーダーメイドで特別に作らせた最高級のマネキンだからな。
生きている人間を使うよりもずっと価値がある」
ーーー談笑をする彼を、じっと見つめる
それなのに、貴方はいつも私の視線には気がついてくれない
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