序章

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序章

季節は6月、晴天。 小さなチャペルで、賑やかな声。 無縁だと思っていた白いドレスに身を包んだわたしの隣には、将来を誓いあった素敵なひと。 結婚式の定番ライスシャワーでは、参列者が花をひらひらさせながら笑顔でおめでとうと言ってくれる中、わたしだけを真顔でじっと見つめるの存在は異質だった。それを見て、一瞬思わず足が止まった。 「……どうかした?」 「あ、いや。なんでもないです」 ーーーごめん。本当にごめんなさい、かずくん。 わたしはいったい何を間違えて、こんなことになってしまったのだろう。
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