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起きるともう夜は明けていた。
眼下にはエメラルドグリーンの海が広がって、オアフ島が見えている。まなみのテンションもじわじわと上がってきた。
ハワイは2度目。前回はリーズナブルな旅行だったが、今回は違う。
250万は飛行機代やホテル代として支払い済み、残り50万がお小遣いだ。
すべてカード決済でできるよう準備してきた。現金は200ドルのみ。5泊7日ですべて使い切る。もうワクワクして仕方なかった。
ハワイに到着し、荷物を受け取るとタクシーでホテルへ向かう。ホテルのスイートルームは、一人で使うには広すぎるくらいだったがテンションはぶち上がり、写真を撮りまくって芽衣に連投で送った。
予定といえば、あさって占い師のおばあさんに会うくらいであとは特に決めてこなかった。その時の気分で決めよう。そう思っていたから。
キングサイズのベッドでゴロゴロとその広さ、柔らかさを堪能していると、スマホが鳴動する。見ればさっそく里穂からのメッセージであった。
『明日の夜、パーティーがあるから一緒にいきましょ。ドレスはある? よかったら今から買い物に行くから一緒にどうかしら?』
『わかりました。すぐ行きます』
ホテルのロビーで待ち合わせようということになり、身支度をしてエレベーターを降りた。ロビーには芸能人がちらほらいて、まるで別の世界に来たようだった。
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