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まなみは、1日目を里穂とのショッピングや食事に費やした。持ってきたお小遣いの半分近くを使ってしまったが、何とかなるだろうと楽観的だった。
それよりも、自分だけでは絶対に経験できなかったことが、これからできる。その高揚感でいっぱいだった。
その夜、まなみはワイキキの海にのぼった美しい満月をホテルのバルコニーから長いこと眺めていた。心地よい海風がほほをなでていく。
ハワイはやっぱりきれいだな。もちろん昼間もいいけど、こうして静かな夜の海も本当に美しい。まなみはこの景色をみただけでも、十分ハワイにきたかいがあったように思えた。
『このままで終わりたくない。そうでしょ?』
里穂の言葉がもう一度頭の中で聞こえて来る。私はこのままでは終わらない。部屋の中に入って、きょう買ったドレスをじっと見る。
明日が楽しみだ。ニヤニヤと微笑みながらボフンっとベットに倒れ込んでそのまま寝てしまった。
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