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バースストーンをあとにして、パイナップル園にやってきた。そこは観光農園で、パイナップル製品を食べたり、実際に畑を歩いたり、電車に乗って回るトレインツアーなどがあった。
2時間の自由行動となり、ここで昼食を各自とる。まなみは先に食事をすませようと、フードコートでロコモコを注文したが、チキングリルが出てきた。
違うから変えてくれと言ったが英語がうまく伝わらない。このままではらちがあかないので、翻訳アプリを使おうとスマホを取り出していると、後ろから声をかけられた。
「どうしましたか?」
見ると、同じツアーに一人で参加しているアジア系ハリウッドスターさんであった。
「注文と違うので、変えてもらおうと思ったのですが、うまく伝わらなくて」
「注文したものはなんですか?」
「ロコモコです」
「わかりました」
そう言って男性は英語で店のおばちゃんに話しかけると、おばちゃんもOK!と軽く返事をしてロコモコを持ってきてくれた。その男性もロコモコだったのか2つ出てきた。
「ありがとうございます」
「いえ。きょうはお一人ですか?」
「そうなんです、英語がどうしても苦手で、助かりました」
「よかったら一緒に食べませんか?」
「え、あぁ…はい」
まなみは乗り気でなかったが、ここで断るのも悪いので話し相手にと一緒に食べることにした。
フードコートはまだ混んでおらず、パイナップル畑の見える窓際のカウンターに腰を下ろした。
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