3.期間限定の婚約者

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あーっ、夢にまで見たロコモコ♡家で何度も真似して作ったけど、やっぱり本場で食べたかったから嬉しい♡♡♡ まなみは目からハートが飛び出しそうなくらいワクワクしていた。パチンと手を合わせ、いただきますをして食べはじめる。大きな半熟の目玉焼きを崩し、グレイビーソースのかかったハンバーグを頬張った。 「うーん! ロコモコ最高!!」 「めっちゃ美味しそうに食べますね」 「んっ……、はいこれが食べたかったんで」 「ハワイは初めてですか?」 「いえ、2回目です。でも以前はワイキキのあたりしか行かなくて、郊外の観光スポットは初めてきました。あなたは…」 「僕は北山修二(きたやましゅうじ)といいます。仕事でハワイに来たんですけど、観光らしい観光してないなと思って」 「お仕事でこられたんですね、うらやましいです。私は高山まなみといいます」 まなみも最初こそは営業スマイルであったものの、修二との会話は小気味良く、ニコニコ話をして食事を終えた。 ハワイに仕事で来るくらいだから、それなりの企業にお勤めなのだろう。それに英語も堪能。天は二物を与えたものだ。 食べるときにサングラスをとっていたが、イメージ通りのさわやかなイケメンだった。 まなみが英語に不慣れなのもあって、パイナップル園の見学にも一緒に着いてきてくれた。
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