3.期間限定の婚約者

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修二は生垣をぐるっと回って迎えに来てくれた。 「お待たせ、けっこう奥まで迷い込んだね」 「そうだよ、もうダメかと思った」 「ははっ、迷路で遭難は笑うよな」 「ひどいー」 「ほら、行こ?」 修二は手を出してきた。もうまなみに戸惑いはなかった。修二と手をつないで迷路のゴールまで辿り着く。 「やったー! ゴールできた!」 「俺のおかげだろ?」 「ほんと、修二に負けたのが悔しい」 「あ! 集合時間!?」 慌てて修二が腕時計を見る。 「わ、あと5分しかない。まなみ、急ごう!」 手をバッと引かれて走って駐車場まで行く。大きくて暖かい手。さっき会ったばかりなのに、前から知ってたみたい。なんかドキドキする…。
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