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まなみは慌てて部屋に戻ってシャワーを浴びる。ガラス張りのシャワールームはどうも落ち着かないがそうも言っていられない。
ドレスとアクセサリーを持ってサロンへ向かう。あ、その前にトイレトイレ。
ザーッと手を洗いながら、手につけたブレスレットを見る。それは隆史にもらったブレスレットで、まなみはとても気に入っていた。
細いゴールドのチェーンに、小さなパールがいくつかついたブレスレット。
まなみはしばらくブレスレットを見つめていたが、それをサッとはずすとゴミ箱へ捨て、バタバタと部屋を出て行った。
サロンにはもう里穂がきていて、メイクをしてもらっているところだった。
「まなみさん、きょうはよろしくね」
「はい、とても楽しみにしてきました。よろしくお願いします」
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