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さすがに日本とは違い、空気がカラッとしている。
直射日光は少しキツいが、ハワイの気候は過ごしやすかった。
穏やかな人々、美しい海、変わりやすい気候。
何もかもが新鮮だった。
現地の人はみんなフレンドリーで優しい。
『ハワイの天気は変わりやすいの。どこかが晴れていれば、どこかで雨が降っているのよ』
『ハワイアンは火山の火口に火の女神ペレが住んでいると思っている。火山の噴火でマグマが流れ出すのは、ペレがまだ島を作り終えていないからだって考えてるんだ』
『このサンドバーって場所はね、珊瑚の死骸が沖に流され、数億年もの時間をかけて堆積してできた場所なんだよ』
『カメはね、触っちゃいけないよ。法律違反になっちまうからね。ただし、向こうから触ってくる分には構わない。触ってもらえたらラッキーだね』
『アロハっていうのはまあ、挨拶みたいなもんだ。マハロっていうのはな、感謝みたいなもんかな。笑顔でこの二つを言っときゃ、みんな誰でも嬉しそうにするさ』
ハワイの人々はいろんなことを私に教えてくれた。
彼らと過ごしていくうちに、私の凍り付いた心が解けていくような気がした。
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