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「じゃ、次はオレ。鑑爽玖だ。得意なのは美術と音楽。地元の不良とは仲が良い。オレは不良じゃないけどな」
爽玖は中肉中背だ。
左目を長い前髪が覆っている。三白眼であることも相まって怖い印象を与える。
「こらこら、さっくんっ。不良と仲良いとか言っちゃダメでしょっ? 女の子が怖がっちゃうじゃんっ?」
「大丈夫。見かけは怖くても、中身は芸術を愛するアーティストだ」
比較的低身長男子が突っ込み、光雪がフォロー――
「それ、オレのこと貶してんの?」
――出来ていなかった。
「じゃ、次、僕ねっ! 僕は笛口桃矢っ。得意なのは料理っ。お母さんが栄養士なんだっ」
比較的低身長男子はニコッと笑った。
なんというか、桃矢は可愛い男子である。
「最後は俺ということで……。俺は田代初。得意なのは運動全般。特に得意なのは球技。男子バスケのキャプテンをしてる。あまり下の名前が好きじゃないから、名字かあだ名で呼んで欲しいな」
制服を着ていても分かる、引き締まった体付き。運動部という感じの体型だ。
自己紹介でも優しい口調と態度を保っている。
そして、田代は正統派イケメンである。
(なるほど。たしかに、この方たちは適任ですわね。勉強を得意とする光雪。芸術を愛する爽玖。料理を得意とする桃矢に、運動を得意とする田代。これであれば勝てるかもしれません……)
「で、僕たちは烏鷹ちゃんに何を協力すれば良いのっ?」
「一緒に、学校公認パワーバトルに参加していただきたいのです」
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