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「はぁ!?」  思わず、書類から目を上げる。 「冗談だろ?」 「いいえ。本気(マジ)ですわ。そうすれば、理事長が変わりますから」 「ど、どうやって?」 「……聞きたいのでしたら、私に絶対従うこと。これをお約束願います」  美國は、ニヤッと笑った。 「絶対か?」  カチャ。  スカートのポケットから、黒いモノを取り出し、七楽に向ける。 「――ええ、絶対」 「拳銃か……仕方ない、協力しよう」 「本当に? 暗殺に参加してくださいますの?」 「ああ、男に二言はない。――君に、従おう」 「ありがとう」  美國は、歯を見せて笑った。
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