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「あの…二人が良ければでいいんですけど…途中まで一緒に帰っちゃダメですか?」
「「うん!もちろんいいよ!」」
私達は揃って即答。
控えめなところ可愛い。女子だけどキュンってしたよ。うん、とても同級生とは思えない可愛さ、神。
私たち3人は雑談しながら下駄箱から靴を取る。もちろん会話の内容は謎の紙のこと、話題は残った3304について。
そこで私はあることに気づく、自分の下駄箱には3323と書かれている。私は3304の意味がわかった。
「ねぇ蒼、理沙!私番号の意味わかったみたい!」
「え、むぎマジでわかったん?」
「うん、答えは同じクラス奥田さんのロッカー番号だよ!」
「なるほど〜そういうことか!」
「紬さんすごいです!!」
目を輝かせながら理沙が褒めてくれる。嬉しいけどそんな笑顔で褒めないで、照れちゃうじゃん。普段私が褒められ慣れてないのもバレちゃうじゃん。バレないように普通にしてるけど。
「むぎ…嬉しいの顔に出てるよ〜(ニヤニヤ)」
「へぇ?出てない出てない引っ込めてるし、そう感じるのは蒼だけだから。ね!理沙」
「ふふ、そうですね」
理沙とは1日も経たずに仲良くなれた。ぐへ
「お前らまだいたのか」
聞き慣れ始めたイケボの声担任の五十嵐龍也だった。片手には工具が入った箱を持っている。
「先生はどこか治しに行くんですか?」
「お、そうだロッカー直しにここにな。お前らはこんな時間まで何してんだ?今日は部活ないだろ」
「3人で謎解きしてました!」
ピンクの紙を見せながら、笑顔で理沙が答える。そんなに楽しんでくれたの?紬嬉しいな〜、ぐへへ。まあ、こんなことは実際言えない。顔に出てないといいんだけど。
「何で蒼そんな笑ってんの?」
「ん?(笑)むぎ顔に出てるよ(爆笑)」
「何のことかな?気のせい気のせい」
そんな会話をしていると、紙を見つめた先生は、片方の眉を上げて不思議そうな顔をした。
「捨てたはずのメモ…何でお前らが持ってんだ?俺確かに捨てたよな??」
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