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私が住んでいる地区は、地主系の広い土地だ。父も祖父も曽祖父も同じ小学校に通っていたはずだ。だからそういった噂や迷信が息をしていた地域ということになる。
実際、そういう迷信に詳しいのもご近所に詳しいのも母だったが。父は何も考えずに生きているから、迷信は信じるがそれがどういう謂れなのだとかは分からない。迷信とはきっとそういうものなのだろう。
だが迷信も怪しいものだとは思う。
元が墓だからなんだというのか。
それなら校庭は全て元は墓だったのだから、児童の怪我が多発してもおかしくない。墓の中心の木が呪いの木なら、墓を更地にして作った校庭は呪いの校庭だ。でもそうはなっていない。そんなことになるはずはない。常識的に考えればそうだ。
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