学校のこと

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学校のこと

 小学校は、田舎の公立小学校だ。全校児童500人程度、近隣校に比べれば大きくはないが、長い歴史を持つ。  歴史といっても、価値あるものとは限らない。その起源は寺子屋だ。寺子屋から500人を抱える小学校になるのは大出世なのかもしれない。戦国時代には何某かの城があったという、城址がひっそりと一年生の教室の近くに立っている。  そうだ、一年生と二年生の教室は特殊で、教室と下駄箱が直結している。直結というのは意外とイメージし難いのかもしれない。廊下のもう一方は通常はベランダになっているが、1階なのでそのままそこにクラスごとに下駄箱があるのだ。だから一年生と二年生に昇降口は存在しない。  そこから何が思い出せるだろうか。
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