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二度目の今日は、一度目よりも状況は更に悪いと言える。何故なら今は、真夏なのだ。
ベランダにはエアコンの室外機があって、ただでさえ暑い空気をより暑くして俺に吹き出している。
洗濯物を干している時からすでに汗ばんでいたのに、今はもう、それに冷や汗まで加わってダラダラと流れ落ちるほどだ。
それに、一度目の彼女よりも二度目の彼女の方が遥かに手強い。どうにもこの状況を打開する策が見当たらないのだ。
こうなったらもう、彼女の機嫌を損ねないことに全神経を集中させなければならない。彼女の笑顔は恐怖ではあるが、笑顔で無くなることの方が今の俺には恐怖なのだから。
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