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俊太郎はそう言いながらみすずに近づき、不意にガウンを捲りあげてそのまま繋がった。みすずはすぐに受け入れられる状態だった。ゆっくり身体を動かすと、みすずの細い手が、俊太郎の首の辺りに蔦のように絡まってきて、ガウンが床に落ちた。
やはり冷たい手だ。俊太郎は思った。
俊太郎が仕事場として使っていた品川のテラスハウスに、みすずを住まわせる事になった。仕事机とソファとベッド、その他キッチンに関するものは備え付けの物件で、ホテルにカンヅメになるよりはと借りたのだった。
最近は若いカップルや女性の独り暮らしが多く、以前よりも仕事がし易い環境では無くなっていたから、みすずの住まいにしてしまっても良いと俊太郎は考えていた。
転居の日、引っ越しのトラックとキャラバンを組んで専用の駐車場に乗り入れると、ちょうど住人の若い夫婦と鉢合わせた。
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