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(これ以上に何かあるの.....?)
動かしていない状態で刺激を拾っていると言うのに激しく腰を動かされたら、どれほどの快楽地獄が待っているだろう。きゅん、と後孔がひくついた。それは果たして、これ以上の侵入を拒むためか。はたまた、彼の言葉に昂りを感じているのか、正常ではない今の脳では分からない。
「う、そ、む゛りぃぃ゛だぁぁぁあっ、ああんっ゛っんぁ゛ぁああ゛」
ぷっくりと腫れたしこりを刺激しながらズルズルと抜かれると、次の瞬間どちゅんっと一気に突き込まれた。彼の形に吸い付くのが限界だった最奥への刺激に、くたりと萎れた自身からぴゅっと液体が飛び出る。頭に回っていた腕は背中に移動し、爪を突き立てていた。
「そうだ。俺を掴んでろ」
ばちゅんっ、ばちゅんっ、連結部分から聞こえる乾いた音はやがて湿り気を含んだ。ピストンされる度に射精を繰り返す愚息は、腹の上でぴこぴこと揺れていた。男は可愛くて仕方がないといったように掬いあげると、亀頭をくりゅくりゅと刺激する。
「あっんん、だめっぇぇ、あっあっあんっ゛」
幾度とない吐精にぬめりけを増した亀頭をゴツゴツとした掌で捏ねられる。赤く腫れるしこりを抉りながら、結腸を容赦なく突いた。そのまま引きずり出されそうなほど内臓を隈なく擦られ、揺さぶられる度にぽっかりと半開きになった唇から嬌声が漏れた。
「俺のところに堕ちてこい。蓮.....っ」
「ひあぁ゛ああぁぁぁ゛ぁ゛」
ごちゅんっと肌を打つ音が聞こえ、目の前がチカチカとする。
今までのオーガズムとは比べ物にならほど大きい波が襲った。
「ふっ、ドライでイけたな」
「.....どらい?」
「初めてなのか?」
驚いたように瞠目する彼に、きょとんと首をかしげる。
それに気を良くしたのか結んだままの唇にかすかな笑いを浮かべる。どきりっ、胸が早鐘をうつ。
(なんで、俺.....)
「そろそろ、俺もイかせてもらうぞっ」
えも言えぬ感情に放心していると、余韻が残って動かない身体を対面座位の体勢にさせられる。
脇に手を差し込み肩を掴むと、ずんっと腰を埋めた。イった後で敏感になっている胎内への強烈な刺激に頭が真っ白になる。
「イった゛ばっかぁ゛ぁぁ゛ぁ゛」
「くっ.....」
彼の先走りと自分の精液が、ラストスパートをかける激しいピストン運動により、接合部に泡を作っていた。
「いやぁ゛っ.....むりぃ゛ぃ゛.....あぁっ゛」
「くっ、う.....っ」
結腸を突かれる快感を覚えた身体はいとも容易くドライイキを繰り返す。それと同時に、俺の中を貪り尽くした怒張がどくどくとが波打ち、勢いよく中に放たれた。
「あっん゛あぁぁ゛ぁっぁ゛」
注ぎ込まれる精液に反応し、ビクビクと身体が痙攣を繰り返した。
汗で張り付いた俺の髪を大きな手が梳かす。今までの疲労が一気に襲ってきたのか、泥に沈むように意識を手放した。
「愛してる。れん」
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