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"金蘭の間から、なんか声が聞こえなかったか?"
""女神たちが眠ってる目がチカチカしてる部屋だよな。…女神が寝てるってほんとか~?"
"いや、眠るならメーメルンで、だろ。女神リリティーゼはメーメルンの女公爵でもあるし"
"じゃあ不審者か?!"
張り切って封印鍵に手を伸ばしたときド派手なドアの向こうから、声が聞こえてきた。
…何が
"不審者"
だ?
私たちが箱で眠ってるのは周知の事実だろうーが!!
"不審者"という言葉に
カチン!
と来たのは私だけじゃなかったようで…ディーもルトも立ち上がりドアを向いた。
…あれ?
ディーもルトもこんな姿だっけ?
なんか背も高いし肩幅も…。
「あれ?リィちゃん。リィちゃんって、こんなに小さかったっけ?」
「…つうか。前からプロポーション良かったけど…。なんかバランスが良くなってね?」
ルトとディーはドアの外のガヤガヤを忘れ、私の首筋に左右から屈んでキスしてくる。
…ガヤガヤ、早く来い!
こんなところでこの二人にスイッチが入ったら、みっともないことになる!!!
ガチャリ
「…どうやって中に入ったんだ?!…というか、女。男二人を誑かしてすげぇなぁ」
と三人の内の一人が私の顎を掴んで上向けた。
「ちょっ!」by私
「あ?」 byディー
「ふぅん?」byルト
ヴィィン…?
………もうしらん。
「「リィ(ちゃん)に触るんじゃねえ(ない)!!!」」
ヴィィヴィィン!!!
まず私の右斜め前、ディーの目の前の騎士(材質は分からんけど黒は近衛だから多分近衛&私の顎を掴んだバカモノ)がディーのアッパーカットにより、縦回転でクルクル回りながら壁と壁と天井の角っこに
ゴツッ!
という音と共に頭からぶち当たり、落ちた。
…口回り血が出てるし、顔の縦幅が小さくなってる…。
モチロン白目(笑)
左斜め前の騎士はディーより数秒遅れてルトに殴られ、バレリーナのように両手バンザイ、左脚上げて高速回転して左壁にめり込んだ。
バコッ!
………音が後から響くって、コワイ。
「ゴフッ!」
ハッと気づくとカーが真ん中の騎士に体当たりしていた。
ドアをぶち破り騎士が部屋から消えた。
覗いてみたら…回廊の壁に騎士のお尻が突き刺さってる。
カー、どうやったんだろ。
何も言わないところをみると、こちらも意識なさそうだ。
…私の出番がなかった…。
"何の音だ?!"
"こっちからだぞ!"
あ、エモノがきた(笑)
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