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「お姉ちゃん私との約束忘れちゃったの?」
「忘れるってなにを?」
「前のお姉ちゃんと約束したの」
前の私って・・・もしかして前世のことかしら?
「前の私?前世の私ってことかしら?」
そして少女は可愛い顔で微笑んだ・・・。
「やっぱり覚えてないんだね・・・でも前世での約束ってのは正解♪約束は必ず守ってもらわなきゃね・・・」
そして少女はまた微笑んだ。
少女の笑顔は可愛いはずなのに、なぜか恐怖を感じた・・・。
「約束って・・・どんな約束したの?」
「忘れちゃったなら、しかたないか・・・じゃあ教えてあげるね」
「ええ」
「お姉ちゃんの来世の魂を私にくれるって約束よ」
「魂?」
「うん。お姉ちゃんかわいそうだから、なるべく痛くないように逝かせてあげるね」
そう言って少女は大きな鎌を手に持ち微笑んだ・・・。
その瞬間に、なぜ前世の私が少女に来世の自分の魂を捧げる約束をしたのかを鮮明に思い出した・・・。
「アリシアごめん、もう付き合えない。俺が辛いんだ・・・」
「そんな!!ジャック嫌よ。別れるなんて・・・」
「アリシア・・・俺がもう長くないってわかるだろ?もうすぐ死ぬ・・・そんな姿をお前に見せたくないんだ!わかってくれ・・・」
そう言って彼は私に別れを告げた・・・。
彼は末期のガンだった・・・。
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