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仕方なく俺も覚悟を決める。ルイをうつ伏せにし、腰を浮かせた。
「僕はこうしていればいいの?」
ルイは肩越しに顔を覗かせ、下から俺を見上げた。
盛った雌猫みたいな卑猥なポーズ――いったい何だこれは。エロなんていう言葉じゃもはや表現しきれない。見ているだけで発狂しそう。
「……なんかユリウス、泣いてない?」
「うん、泣きそう。新たな世界が目の前にひらけていく感動を、胸に刻んでいるところ」
蜂蜜の瓶を傾け、その隙間に垂らす。琥珀色の液が、とろりとその間を伝っていく。
その滴を舌で拾い、きゅっと閉じた桃色をぺろりと舐めた。ルイが小さな吐息を漏らす。甘くて、刺激的で、果てしなくいやらしい。
片手を前に回し、ルイのあれを握る。それを指先でいじりながら、舌で刺激を続けた。
「……あっ、んんっ……はぁ……やぁあっ……んっ」
浴室が熱帯のように暑い。自分の汗と蜂蜜が混じりあい、甘くてしょっぱい。
「……んっ、はぁっ……あっつい……なんか、あたまが……ぼおっとする……」
「気持ちいい?」
「……ん、すごい……からだ、ぞくぞく……する」
ルイが感覚のすべてを俺に委ねているのがわかる。ルイはいつもそうだ。力を抜き、頭を空っぽにし、甘えるように快楽に身を沈める。
さすが俺の王様は、耽溺のレベルが庶民とは違う。
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