練習2 蜂蜜

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 仕方なく俺も覚悟を決める。ルイをうつ伏せにし、腰を浮かせた。 「僕はこうしていればいいの?」  ルイは肩越しに顔を覗かせ、下から俺を見上げた。  盛った雌猫みたいな卑猥なポーズ――いったい何だこれは。エロなんていう言葉じゃもはや表現しきれない。見ているだけで発狂しそう。 「……なんかユリウス、泣いてない?」 「うん、泣きそう。新たな世界が目の前にひらけていく感動を、胸に刻んでいるところ」  蜂蜜の瓶を傾け、その隙間に垂らす。琥珀色の液が、とろりとその間を伝っていく。  その滴を舌で拾い、きゅっと閉じた桃色をぺろりと舐めた。ルイが小さな吐息を漏らす。甘くて、刺激的で、果てしなくいやらしい。  片手を前に回し、ルイのあれを握る。それを指先でいじりながら、舌で刺激を続けた。 「……あっ、んんっ……はぁ……やぁあっ……んっ」  浴室が熱帯のように暑い。自分の汗と蜂蜜が混じりあい、甘くてしょっぱい。 「……んっ、はぁっ……あっつい……なんか、あたまが……ぼおっとする……」 「気持ちいい?」 「……ん、すごい……からだ、ぞくぞく……する」  ルイが感覚のすべてを俺に委ねているのがわかる。ルイはいつもそうだ。力を抜き、頭を空っぽにし、甘えるように快楽に身を沈める。  さすが俺の王様は、耽溺のレベルが庶民とは違う。
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