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「ユリウス……なんか、もお……いきそ…………ひゃあっ!」
舌に圧をかけて中に押し込んだら、ルイの薄い背中がびくんと跳ねた。――びっくりさせたか? でも痛がっているようすはない。しばらくそのまま浅いところを舌で掻き回し、口を離した。
意外と、いけそうな気がする。
蜂蜜を指先に追加する。しばらく周りを優しく撫で、その真ん中でゆっくりと圧をかけた。
「……ああんっ……ユリウス……いま……何した?」
「うん……指一本、入った。痛い?」
「痛くはないけど……んんっ……すごく、変な、感じ」
入れた指を、ゆっくり動かす。その動きに合わせ、ルイが声を漏らし、身体をよじる。指がなめらかに内側を滑る。思ったよりずっと柔らかい。
最初からこんなに上手くいくものか?
半信半疑のまま、指を二本に増やしてみた。ルイが、ぴゃあん、と子猫のような声を上げる。
可愛すぎて悶絶。
「……ね、ユリウス。それまだ、指? ユリウスの、入らない?」
はぁはぁと甘い息を切らしながら、肩越しにルイが俺の顔を覗きこむ。
実はそこのところは俺にもよくわからない。はじめてはあまり上手くいかないものだと爺さんたちが言っていたから、当然そうなんだろうと思っていた。
ちなみに俺の方はだいぶ前から準備万端というかすでに限界で、挿れた瞬間にいきそう。
答えに迷っていると、ルイの方からせっついてきた。
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