ボタンと蜂蜜の、そのあとで

13/14
128人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「……ルル。気持ちいい?」 「にゃ、……あっ……」 「……指、入れていい?」 「……んっ、にゃあ、ん……はぁっ……んんっ……」  俺の胸の上で、ルイの甘い吐息が渦を巻く。 「……ん、にゃあん……あっ、にゃっ、はあっ……」 「入ったよ」  忠実に、猫真似をしようとするルイがたまらなく可愛くて、つい意地悪したくなる。 「ねえ、ルル。俺のこと好き?」 「……にゃ、にゃ、……ああっ、やっ……はぁんっ」  指の角度を変えたら、ルイの背中がビクッと跳ねた。 「ルル。愛してる、って言って」 「……や、あっ、……にゃい、ああっ…………愛してるよ」 「ダメじゃん」  顔を見合わせて笑う。 「愛してるくらい、ちゃんと人間の言葉で言わせて」  可愛い猫が俺の口元で愛を囁く。指を抜くと、ルイの両脚が長い尻尾のように腰に巻きつき、そのまま俺を引き倒した。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!