練習1 ボタン

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「――ルイの身体って、何でこんなにエロいの」  あまりに綺麗だから、とんでもなくいけないことをしている気分になる。触れてはいけないものに触れているような、背徳感。 「もう、じろじろ見ないで。恥ずかしい」  ルイは長い睫毛を伏せて言った。目を逸らしているあいだに、薄桃色の乳首に吸いつく。驚いたルイが、きゃっ、と女の子みたいな声を上げた。  舌で転がし、吸いついて離し、指で弄る。さっきまでと反応が違う。明らかに感じているようで、身体を強くよじる。ミルク色の肌が上気し、ほんのりピンクに染まっていく。 「あっ……もう、いや……ユリウス、そんなに強く、齧らな……やあぁんっ」  何いまの可愛い声?!  ルイが慌てて口を覆った。  耳の先までピンク色。大きな瞳が涙ぐみ、とろとろに溶けている。  貝殻みたいな小さな爪。くちびるがピンクに変わる境目。うっすらと光る金の産毛。そのすべてが、奇跡のように綺麗で、完璧で、可愛い。  ルイは恥ずかしいのか左腕で顔を隠し、両脚をバタバタさせた。 「――だからもう、じっくり観察するのやめて! ほんと、死ぬほど恥ずかしいんだから」  左腕をそっとよけると、潤んだ瞳と目が合った。くちびるにチュっとキスを落とす。 「世界で一番、ルイが可愛い」  もう一度、キス。 「可愛くて可愛くて、どうにかなりそう」  ルイが視線を落とす。天使の羽のような睫毛。  その瞼の上にも、キスを。 「好き過ぎて窒息しそうなくらい、好き」 「好き過ぎて窒息する人なんているの?」  きゃらきゃらとルイが笑う。 「いるんじゃない? 好き過ぎて呼吸を忘れちゃったり」
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