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「――ルイの身体って、何でこんなにエロいの」
あまりに綺麗だから、とんでもなくいけないことをしている気分になる。触れてはいけないものに触れているような、背徳感。
「もう、じろじろ見ないで。恥ずかしい」
ルイは長い睫毛を伏せて言った。目を逸らしているあいだに、薄桃色の乳首に吸いつく。驚いたルイが、きゃっ、と女の子みたいな声を上げた。
舌で転がし、吸いついて離し、指で弄る。さっきまでと反応が違う。明らかに感じているようで、身体を強くよじる。ミルク色の肌が上気し、ほんのりピンクに染まっていく。
「あっ……もう、いや……ユリウス、そんなに強く、齧らな……やあぁんっ」
何いまの可愛い声?!
ルイが慌てて口を覆った。
耳の先までピンク色。大きな瞳が涙ぐみ、とろとろに溶けている。
貝殻みたいな小さな爪。くちびるがピンクに変わる境目。うっすらと光る金の産毛。そのすべてが、奇跡のように綺麗で、完璧で、可愛い。
ルイは恥ずかしいのか左腕で顔を隠し、両脚をバタバタさせた。
「――だからもう、じっくり観察するのやめて! ほんと、死ぬほど恥ずかしいんだから」
左腕をそっとよけると、潤んだ瞳と目が合った。くちびるにチュっとキスを落とす。
「世界で一番、ルイが可愛い」
もう一度、キス。
「可愛くて可愛くて、どうにかなりそう」
ルイが視線を落とす。天使の羽のような睫毛。
その瞼の上にも、キスを。
「好き過ぎて窒息しそうなくらい、好き」
「好き過ぎて窒息する人なんているの?」
きゃらきゃらとルイが笑う。
「いるんじゃない? 好き過ぎて呼吸を忘れちゃったり」
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