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奇跡の喘ぎ声とともに、ルイのそれが、口の中でビクビク動く。
「……もっ、ダメ、いきそ……離して、ダメ……だって、ばっ、それ以上……ああっ」
暴れるルイを押さえつけ、舌で責める。――ルイの身体が大きく波打ち、高く喘ぐ。身体が弓のようにたわみ、達した。
口を離すと、はあはあと息を切らしながら、とろとろに溶けたルイが俺を見上げる。
「――もしかして、飲んじゃったの?」
頷いて、にっと笑うと、ルイは目元を覆い、唸った。
「もー信じられない。バカ。ユリウスの、バカ!」
「ああ、すっごい可愛かったぁ。顔も声も、ここの素直さも」
指先で触れると、きゃあ!と叫んで身体を起こす。
「ちょっともう、これ以上触らないで!」
怒った顔も可愛い。可愛すぎて息が止まりそう。
デレデレしていると、ルイが窺うような声を出す。
「……ぼ、僕もしてあげようか?」
「うん。でも疲れたでしょ。また後でいいよ」
裸で触れ合いたくて、自分のシャツを脱ぎ捨て、腕の中にルイを抱きしめる。さらさらで、柔らかくて、気持ちいい。永遠にこのままくっついていたい。くっついて、ひとつになっちゃいたい。
真っ直ぐに自分を求める透明な瞳。そこにじっとりと残る、甘い熱。可愛い。こんなに可愛いものがこの世にあるなんて。
「ルイが好き過ぎて、息が止まりそう」
そう言うと、ルイの顔が近づき、深く長いキスをした。限界まで来たところで、ぷはっ、と口を離す。
「ユリウスが好き過ぎて、窒息するところだった」
ルイの無邪気な瞳が、また俺のスケベ心を焚きつける。ルイは猫のように俺の胸に擦り寄り、何がおかしいのか、ふふっと笑いをこぼした。
「――あとね、僕があんなにボタンが多い服を作ったのは、わざとだよ」
その言葉に、息が止まった。もう一度、ルイの身体を押し倒す。
明日の朝まで、あと何時間? あと何度、息が止まりそうになるだろう。
〈練習1ボタン 無事終了〉
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