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練習2 蜂蜜
今日俺は、王宮に献上されたラヴェンダーの最高級蜂蜜を、厨房の食糧貯蔵庫から大量に拝借した。美しいガラス瓶に詰まった、陽の光を濃縮したような琥珀色。人差し指に一滴たらし、ぺろりと舐める。口の奥に広がる上品な甘みと、鼻を抜ける爽やかな花の香り。
「美味い」
さすが王宮への献上品だ。こんなに美味い蜂蜜、生まれてはじめて食べた。
さてこれをどうするのかと言うと、使い途はひとつしかない。
俺の可愛いルイと、超絶エロいことをするのに使うのだ。
昨日の夜もバルコニーを伝ってルイの部屋に忍び込み、しこたまいやらしいことをした。はじめの頃は恥ずかしがっていたルイも、いまや俺よりエロに積極的。もともと好奇心が旺盛らしく、もはやエロの求道者である。
「ねえ、触りっこする以外に、何かないの?」
と昨晩ルイは俺に聞いた。
お互いのものを触っていろいろすることを、ルイはなぜだか「触りっこ」という可愛い言葉で表現する。
「えっ、あるにはあるけどさ――」
まだ俺たちが本番をしていないとういうことを、黄金の箱入り息子のルイはよくわかっていないらしい。そもそもこの純粋培養は、ふつうのセックスのやり方さえ知っているのか疑わしいのだ。
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