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家に着くと、僕と美沙は部屋へと向かう。
「行きと帰りで全然テンション違うじゃん、どうしたの?」
美沙は、僕の持っていたパフェを見続ける。
僕は、それに気づいた途端、すぐにパフェを渡すと、喜んでパフェを食べ始めていた。
パフェを食べている美沙は、少し涙目になっている。それを見た僕は、背中を撫でると、パフェを近くのテーブルに置き、僕の肩にしがみつく。
「ずるい、、、バカ」
顔まで隠し、日菜は我慢していたものを、すべて流し始めていた。
こうして何分経つか、パフェは完全に溶け切って、僕の服の肩の部分は、日菜の涙で濡れていた。
「日菜さ~ん……あの~」
「ん? どうかした??」
いつの間にか、日菜はいつも通りの笑顔になっていた。
日菜は、僕から離れると、近くにあったベッドに横になる。
「ふぅ~」
「疲れた? 日菜」
日菜の顔は、ぐったりしている。何も言わなくても、日菜の疲れは、日菜を見てわかる気がした。
「お疲れ様、これからも頑張ろうね〜」
日菜からの反応はなかった。
「ほんとにどうしたの?」
僕の顔は、日菜から見たら、きっと心配そうな顔をしていたのだろう。
日菜の顔は、笑顔から、またきょろきょろして、恐怖している顔になり、足を震わせている。
「人が、、、信じられないの」
それを聞いた僕は、一瞬信じられなかった。僕と当たり前に話して、ずっと仲良くしていたから。しかし、その考えもすぐに変わり、カフェにいた時の行動も、すべて納得ができた。
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