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彼氏が合コン！
たまには女子会をしようと、友人と2人で行きつけの居酒屋へ。ウキウキ気分で店内へ入ると、うるさく騒いでるグループがいた。その中に私の彼氏である鈴木貴志がいた。可愛く着飾った女性達と、かなり近い距離で話をしている。私、本間桜はその場に凍りついた。
(何あれ！合コンだよね。信じられない！)
怒りが体の奥からフツフツと湧き上がってくるのを抑えて、冷静になろうと目を閉じる。
(冷静に…。会社の飲み会かもしれないじゃない
。)
その時、彼氏の陽気な声が聞こえてきた。
「は〜い！席替えタ〜イム。」
「え〜！まだ、鈴木さんと喋りたいのに席替えしたくな〜い。」
彼に腕を絡めて、もたれかかっている。貴志は所謂イケメンだ。背も高く、物腰が柔らかい。明るく陽気なタイプではなく、物静かで穏やかな性格。短所は出世欲の無さ位だと思ってた。まさか、女癖の悪さも追加されるだなんて、思いもしなかった。
彼がかっこいいから、モテるのは知ってる。
嫉妬もするけど、私は愛されているって確信していた。その確信が、凄い勢いで瓦解していく。
(私の頭はどんだけお花畑だったのよ。愛されているって確証は、どこからきた自信だったんだろう。)
一緒に現場に居合わせた友人が、私の肩に手を乗せ、
「あれ、貴志さんだよね？
桜、ここから出よう。会社の飲み会かもしれないじゃない。」
「会社の飲み会で席替えタイムなんてある？」
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