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少し迷ってから『新発売』の文字が目を引くみっつの幸せを腕に抱え、指定席となっているリビングのソファに向かう。もちろん途中で冷蔵庫から、シュワシュワと気泡と心が一緒に弾ける炭酸飲料を持っていくのも忘れない。
ソファに辿り着くやバフッと腰をおろし、まずは缶入りの炭酸飲料のプルトップを引いてゴクゴクと渇いた喉を鳴らす。その勢いのままチョコレート菓子のパッケージを破ると、指先で摘まめるサイズのチョコレートを一気に三個ほど口の中に放る。
う、うっ、うわぁああ~っ! これ、めっちゃおいしいっ!!
リピート確定の新商品との出会いに目をキラキラにして、もぐもぐ、ぱくぱく、どんどんどんどん口へと運ぶ。
「……って、もうないや。おいしいけど、中身が少ないのがマイナス点っと……それじゃあ、次!」
あっという間にチョコレート菓子を空にした私は、次にポテトチップスへと手を伸ばす。
――バリッ。――パリッ、パリッ。
開封音を追うように、さっそく一枚、二枚と口の中に放り込む。そうすれば、数あるポテトチップスの中で一番好きなコンソメ味で、さらに限定新発売・濃厚三倍コンソメパンチは『安定のおいしさ×3』で口に中に怒涛の幸せを運び込む。
私はもっともっと幸せになるべく、今度は五~六枚を重ねて摘まんで一口で噛り付いた。
……ああ。控えめに言って、超幸せ。
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