第2幕

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「ねえ」 また颯太が聞いてくる。 「味見していい?」 「だめ」 「どうして」 「家族しか食べさせないから」 ……嘘だけど。 「じゃあいいじゃん」 颯太がスプーンでタレを味見しながら言う。 「ちょっと、ダメって言ったのに」 と、颯太の手からスプーンを奪ってやると……。 「しようよ」 「……は?」 「しようよ。結婚」 せめて、もっとロマンチックな場所で、ロマンチックな方法でプロポーズをされたかった……。 そんな風に頭が回ったのは、その後団子そっちのけで颯太にベッドで愛された後だった。
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