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流星
昔からまじないとか占いとか、そういう類のものは信じてない。
努力しないで結果だけ出す、なんて甘い考えがまかり通るわけないし、占って未来が見えたからと言って何かが変わるとも思えない。
今も昔も、信じられるのは自分のしてきたことだけだ。
でも、自分を信じて戦っても、必ず勝てるわけじゃない。
その事実を突きつけられた時、初めて夜空に願った。
流れ星に願い事を3回唱えると願いが叶う。
そんな迷信を信じたわけじゃ無い。
だけど、願わずにはいられなかった。
怖かったんだ。
これから先、自分を信じて歩くことが。
自分を信じたその先に、何も無かった時のことが。
だから、夜空を仰いで、そして流星に願った。
「どうか私に、自分を信じる勇気をください」
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