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さいごのキモチ
目に眩しい白さが最期を飾るあの場所で
またひとつ、あなたに嘘をついた
いつもと同じように、いつもと同じような嘘
これが最後になるなんて思わなくて、
「また今度」があるはずだって、
心のどこかで思ってて。
弱虫の私を許してね
逃げることしか思いつけなかったの
最後まで、あなたと向き合えないままで、
あなたに背を向けたままの私を、どうか許して。
涙見せないように、あなたに背を向けたままの私に、
あなたはたった一言だけ
「ごめんね」って。
もう二度とあなたに会えない私は、
いつか、いつの日か、本当の気持ちを言える日を
ずっとずっと待ってるの。
あの日から、また今日も。
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