第二章『オリエンテーション』

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「そういえばナオは既にいくつか浮かんでるんだったね。僕の提案はナオのアイディアを聞く前に否定しちゃうかもしれないね。ゴメン、さっきのは忘れて」 タカがあっさりと引き下がった。 「えっ、あっ、悪ぃな。てか、なんかゴメン」 タカにクールに謝られたナオは、なんとなく自分が悪いことをしたような錯覚に襲われ、つい謝り返してしまった。 「なんであんたまで謝ってんのよ」 リナがナオのおでこをポンと叩く。 それでみんなは笑ってしまった。 「やっぱさ、タカの言ったようにいくつか選ぼうぜ」 みんなに笑われたナオは慌てて話を進める。 「いや、でもそしたら」 「大丈夫。俺のアイディアが使えそうなのは残してもらうから」 ナオの言葉で、四人は卒業式のプログラムからいくつかチョイス。 「・・・うん、こんな感じかな」 選んだものを手帳に記入したトモが軽く頷いた。 「なぁ、せっかくだから各々がアイディア考えてきて、後日出しあって選ぶってのはどうだ?」 ナオの提案に、 「そうね。卒業式までもうちょい日にちあるしね」 リナが賛成した。 「もっといいアイディアも出るかもしれないし、私もそれがいいと思う。タカは?」 トモがタカに聞くと、「僕は構わないよ」とタカも応じた。 というわけで、四人はそれぞれアイディアを考えてくることになった。 はてさて、どんなアイディアが出るのか? 白熱の作戦会議へと続く・・・
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