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直後、「キッ!」っとレイに睨まれた。「オカコーさん、平凛さん、どうする気なの?私から乗り換えるつもり?」
優菜までが、「そうよそうよ!レイさんを捨てるなんて、私絶対許さないからね!」
と援護射撃をしてきた。オレは、「そんなつもりは微塵もないよ……。ただグイグイ来るよなあ……」
と、半分はいい気分で答えた自分がいた。
その夜はレイが食事を作ってくれ、一緒に食べた後、しばらく3人で話をした後、オレはレイを送って行った。
レイをアパートに送り届け、玄関で「じゃあな」
と言って外に出ようとしたオレに、レイがオレの背中に飛びついてきた。
ドアノブを持ったオレの手は、回すことはせずに向き直り、レイを包んで抱きしめた。
オレは今日の平凛のことで、レイに心配かけたなと、心の中で謝まると同時に、レイが愛しくてたまらない自分がいることに気づいた。
オレは、レイの家を出た後、(レイのこと、真剣に考えてあげないとな)と思いながら歩きだした。夜道を歩きながら、オレは将来のことやクロ達のことを少しだけ考えてみた。
そもそも、クロ達がここに来たのには理由があるはずだ。それに、クロ達のおかげで、今のところ3人が命を落とさずに済んでいる。将来、この3人が重大なカギを握っているのか。それともオレが誰かと関わることが重大な意味があるのか……。
まだオレにはわからなかった……。「あ!」
オレは今日のログインボーナスをもらってない事を思い出して駆けだした。
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