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「えっ⁉」
目を疑った。あの人はただ立ってるだけで、攻撃する様子なんてまるでなかったのに。どうやって倒したのか、まるで見当がつかない。
「あっぶないなあ、いきなり殴るなんて。
びっくりするじゃないか」
のほほんとした調子でそう言うと、青年はゆっくりと僕に近づいてきた。
「やあ少年、だいじょうぶかい?」
「あ、ありがとう、ございます。
あの、あなたは……?」
名前を聞く暇もなく。
ごろつきの仲間たちが騒ぎ出した。
「な、なんだてめえは!
邪魔すんだったら容赦はしねえぞ!」
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