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「俺も大学でさ、一時期あったんだよ、そういうの」
きっとこれが今日彼の話したかったことなのかもしれない。
「方言があっちではかわいいらしくて、モテるんだよ。でもさ、それと同時に男友達は少なくなっていった」
どうやら、女の子の彼氏が、彼と仲良くしていることに嫉妬してしまうらしい。
「変な噂、たくさんながされた」
「よく、頑張ったね」
こんなこと普段は言わない。けれど勝手に喋っていた。私は彼に昔の自分を重ねたのかもしれない。
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