たからもの

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そこからは、将来の話になった。 「地元(こっち)で就職するつもりだけど、特にどんな仕事をしたいかは、ないなぁ」 もったいないと思った。地元を離れ都会へ出て、そこで探す方が選択肢は絶対に多いのに。 けれど、大学生活でたくさんの出来事の中で、地元が恋しくなったのかもしれない。 1人で暮らしている地で、色んな噂を流されたのだ。本当に1人というものを味わって決断したことだろう。 「そっか。」 それ以上は何も言えなかった。
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