たからもの

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私はそれから音楽活動を再開した。 小さな会場でピアノを弾く。 「それでは登場していただきましょう。美波さんです!」 舞台に立って客席を見る。1番後ろに彼がいた。 「1曲目はショパン作曲ノクターンop.9-2です。それではお聞きください。」 君が好きだと言ってくれた、私の音を奏でる。もう私は逃げたりしない。私を無くしたりしない。 そして大事な言葉(たからもの)も。
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