最後の放課後

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最後の放課後

「どうして?私の方が、私の方がっ!絶対に長く想っていたのにっ!」 ついさっき、失恋した––––––いや、気づいていた。もっと前から、私を見ていないのは知っていた。 でも、少しの可能性を信じて、諦めなかった。「見て見ぬ振り」をしていた。 「相手が幸せならいい–––」そんなこと思えるわけないじゃない。 こんなに辛いのに?私はそこまで人を想う力がないみたい。 明日、最後の笑顔を見せて、この恋にも大空にもバイバイしよう。 思いっ切り泣くんだ。君が見せてくれた笑顔や思い出を捨てるために。 ー翌日の放課後ー 「ユウキさん、この資料お願い。」 ごめんね、私にはできないや。さぁ、最高の笑顔でお別れしよう。 「ごめんね。他の人に頼んでね。じゃあ、バイバイ!」 「あ、ごめん。バイバイ」 謝らないでよ。もう、なんなのよ! 後から後から、溢れ出す涙を拭わずに、ユウキは走り出した。
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