Ocean blue

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なくさないように握りしめて、捜索の続きを開始する。今日はなんだか豊作で、一歩一歩歩く度に見つける様々なそれに気持ちも高ぶっていく。 あれ、今日なんでこんなに見つかるんだろ。 いつも1、2個見つかればいい方なのに。 夢中であっちにも、こっちにも、とそれが埋まる砂へとしゃがみ込んでいく自分の姿を想像していればなんだか笑えてきた。 だってあれみたい。餌で釣られて進んだ先には罠があって、気づいたら捕まっちゃう、みたいな。もしかして全部拾いきった先には、何かが待っていたりして───……。 ぴたりと足を止めたのは、波の音が大きく聞こえたからなのか。 それとも満を持して顔を覗かせた陽の光が、頬に微かに当たったからか。 ……違うね。全然違う。 やっぱり私、あの時釣られたんだよ。 その先に待っているものに、厄介な好奇心を抱えて、簡単に誘われてそうして。 ───捕まった。
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