僕と君の探しもの

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牧場の中の細い山道は、車と車が普通の速度ですれ違うのは難しいため、ところどころに路側帯が設けられている。 ある時、クマと別れて家に戻る途中。 その細い道の丘の向こうから大きなエンジン音が響いて来た。 僕は危険を感じ、路側帯を探したが、なかなか見つからない。 もうエンジン音は、すぐ目の前のカーブまで迫っている。 ヤバい! あっと言う間に、目の前にイカつい黒いジープが現れた。 わぁ、このまま正面衝突するよりは、と瞬時に判断し、僕は無理矢理、細い道のギリギリ谷側にハンドルを切った。 なぜなら山側は堅い岩がむき出しになっていて、少しの余裕もなかったからだ。 ジープも急ブレーキを踏んだ。 僕の車は左側の前輪が道路を踏み外したらしく、グラリと谷側に傾いた。 うわあぁぁぁ〜! もうダメだ・・・ 谷は深く、もはや絶対絶滅の大ピンチ! 68762f42-6a7d-40fd-8d2b-fbe35dafa9fb
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