僕と君の探しもの

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クマは望遠鏡を覗き 「おおおおお〜!すげ〜!どこだ?アレアレ?もしかするとコレって、あの牧場のレストラン?え?違うか。小麦の貯蔵庫?」 などと僕に質問してきた。 クマが望遠鏡を覗いている間に、さっさと逃げようと思っていたのに。 「屋根が三角形に尖っているならレストランですよ。」 「わぁお!めちゃくちゃ近くに見えるんだ!すげ〜。面白いなぁ。あ・・・時間切れ。もう終わっちやった。」 クマは、ガッカリした顔で僕を見た。 しょうがない。 「もう一度、おカネ入れますよ。」 クマを不機嫌にさせるのは怖いので、仕方なく僕はまた100円玉を投入した。 コレじゃ、クマの気が済むまで望遠鏡を覗かせてやらないと帰れないな。 僕は逃げることをあきらめ、クマの横でクマの相手をすることに腹を決めた。
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