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「フフフ…彬良、だーい好き!」
なに⁉︎
「灯里! やっぱり先にベッド…」
「それはダメ。
……髪は洗ってあげるから。
食べるよ。」
よし!
勝者、俺‼︎
「はい。彬良、お誕生日おめでとう!」
「ありがとう。」
まずは俺の好きな冷えた白ワインで乾杯。
灯里、やっぱりよくわかってるな。
お楽しみが待ってるかと思うと、
ご飯の進みも早い。
もちろん、ちゃんと味わっている。
灯里が俺のために作ってくれた
誕生日メニュー。
俺の大大好物の、チキンのトマト煮込みだ。
とろけるほど柔らかく煮たチキンに
これまたとろけたチーズがたっぷりかかっている。
美味い。
実に美味い。
灯里を見ると、とろけたチーズの伸びと格闘している。
可愛い…
やっぱり灯里を食べてしまいたい。
ふと、この『食べてしまいたい』について考えることがある。
今俺が思ったのは、
美味しそうに食べている灯里が可愛くて、舐め回したい、とか、灯里を齧りたい、と言った感情からの『食べてしまいたい』だ。
この使い方は正しいと思う。
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