砕け落ちたミルクパズル
8/8
読書設定
目次
前へ
/
8ページ
次へ
「ねぇ、覚えてる? 私のこと」 彼女は静かに問う。 「…………あぁ、覚えてる」 そう答えるしかなかった。そして、せめてもの抵抗か、はたまたその記憶を忘れていてほしいのか、俺は彼女の真似をして問うのだ。 「……なぁ、覚えてるか?」 それはきっと、逃げ続ける俺への問いだった。 「――俺が、お前を殺した日のこと」 茜が広がった混凝土の上で、白いパズルが砕け散った。
/
8ページ
最初のコメントを投稿しよう!
3人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
14(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!